公正証書遺言とは?相続で遺言書が重要となる理由を解説
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相続においては、遺言書が重要となります。
そんな遺言書にはいくつか種類がありますが。その中でもよく使われる公正証書遺言とはどのようなものなのでしょうか。
そして、そもそもなぜ相続においては遺言書が重要になってくるのでしょうか。
以下、見ていきましょう。
公正証書遺言とは
公正証書遺言とは、遺言をする人が口頭で話した内容をもとに、二名の証人の立ち合いのもとで、公証人が作成する遺言です。
作成された遺言の原本は、本人ではなく公証人が厳重に管理することになります。
遺言をする人が自分で遺言を作成する自筆証書遺言とは異なり公証人が関わっていることから、遺言書の蔵匿や偽造が起こったり、遺言書を紛失してしまったり、遺言が無効になってしまったりする心配がないのが大きな特徴です。
さらに、遺言の正本や謄本についても再発行することが可能です。
加えて、公証人が関わっていることからその成立の真正が問題になる場面が少ないため、家庭裁判所の検認を経る必要がないというメリットもあります。
以上の特徴から、公正証書遺言は、確実に遺言を残したいという場合に有効な手段となります。
もっとも、手数料がかかってしまうことや、手続や手間がかかること、証人を2名見つけてくるか雇う必要があることなど、デメリットもいくつか存在するので注意が必要です。
相続で遺言書が重要になる理由とは
それでは、公正証書遺言をはじめ、なぜ相続においては遺言書が重要になるのでしょうか?
遺言書は、被相続人の死後にその意思を示す大切な書類になります。
これを遺しておくことによって、ある程度自分の思い通りに残された人たちに対して財産を分配できるほか、死後に相続人間で相続財産をめぐるトラブルが起こってしまうことを未然に防げる可能性が高まります。
そのため、相続において遺言書はとても重要であるといえます。
もっとも、誰かの相続分が他の相続人に最低限保証された相続分である遺留分の割合を超えてしまうような遺言を遺してしまうと、遺留分侵害額請求という制度のために、その人の財産は他の相続人に取り戻されてしまいます。
そのため、あまりにも偏った遺言は残せないので注意が必要です。
遺言が特に必要となる場合については、例えば法定相続人ではないがお世話になった人に財産を遺したい場合や、相続人のうち特定の誰かに遺産を多く分配したい場合、特定の子どもに事業を引き継がせるような場合などが挙げられます。
遺言についてはすずき行政書士事務所にご相談ください
このように、公正証書遺言をはじめとした遺言はとても大切になってくるものです。
もっとも、その作成方法には難しい部分も多々あるため、すべて自力で行うのは難しい場合も考えられます。
そのような場合には、行政書士に遺言作成を依頼することがおすすめです。
こうすることで、確実かつ手間なく遺言を作成することができます。
すずき行政書士事務所では、遺言・相続についてのご依頼を受け付けています。お困りの場合には、お気軽にご相談ください。